こんにちは、サン-リブ社員の堀内崇です。
音声配信はトークのオウンドメディア
(前回の続きです)
仮説をもとに配信していけば、今後音声市場が伸びていくこともあるため集客に繋げられることは十分に可能です。実際にチャンネルを作り配信を積み重ねていくと、自身のひとつのメディア=オウンドメディアとして機能するためです。
それは『DX企画書のネタ帳』でもすでに実践されていまして
先日、ついに『DX企画書のネタ帳』がHimalayaサイト内のトップにスクロールで紹介されるようになりました!(しかも黒木瞳さんの隣!)
特に何も予告があったわけでもなく、ずっと毎日音声を配信し続けていただけです。
チャンネル開設・初回配信日は2020年9月9日、同年11月より毎日配信に切り替えて8ヶ月。上記ご覧の通りフォロワーは142、再生数はおよそ5400。1配信あたりの再生数平均はおよそ15〜16とそこまで多くないと見られますが、リピート再生が確実にあります。
これは番組構成で
・毎週水曜日は対談形式の本編
・特別編
・番外編
・即戦力
といったタグ分けをして配信のカテゴリーを変えることで、リスナーに飽きが来ないようにしているからです。
なおかつこの音声配信からセミナーを受注されています。売り込んでいないのに、配信することでお客様を呼び寄せていくこうした売り方はまさにオウンドメディアそのものです。
「北欧、暮らしの道具店」も音声のオウンドメディアを
ところで、突然ですが「北欧、暮らしの道具店」はご存知ですか?
(北欧、暮らしの道具店スクリーンショット)
北欧のライフスタイルに魅かれ、そのスタイルの本質を取り入れて、自分たちらしく表現することをコンセプトとした、ネットショップおよびECメディアです。株式会社クラシコムが運営しています。
北欧、暮らしの道具店自体が単なるECサイトではなく、コラムや映画まで!むしろオウンドメディアとして機能しています。
さらに、北欧、暮らしの道具店は音声まで自身のサイトで配信させる離れ技も展開しています。
なんと、同名のアプリ内でラジオメディアまでも展開しています。
以前紹介しましたが、北欧、暮らしの道具店はSpotifyで「チャポンと行こう」を配信しています。
インターネットラジオとして展開し、その音声はSpotifyと自社のアプリ内(サイト内でも)聴くことができます。
エンゲージメント力高める最強の組み合わせ
それがどうしたんだよ?とツッコまれそうですが、実はエンゲージメント力・ライフタイムバリューを高める上で最強ではないか…と考えられます。
アプリ内で聴くことができるとしたら、ユーザーは毎週日曜日に配信している番組を楽しみにアプリを開いて聴きます。番組内で紹介された(たとえ紹介されなかったとしても)聴き終わったあとにアプリ内の商品を見て、買ってみようと行動をする。
おそらく夜、自宅でのリラックスタイムに聴くケースが多いことから、その時間の買い物需要(ECでは夜のほうが買い物するケースが多い)を満たすことができます。
さらに、Spotifyで配信することから新規顧客も取り込むことができる、といった狙いがあるのではないかと考えます。
新規顧客(見込み客)も取り入れながら、最終的にはアプリ内に誘導していき、アプリ内の滞在時間を高めるために音声配信をアプリ内で埋め込む…お見事!としか言いようがありません。
企業のポッドキャストはまだブルーオーシャン?
オトナルさんが自社ブログ内「企業のポッドキャストが増加中!?音声のオウンドメディア事例29選」で、国内企業によるポッドキャストの取り組みが紹介されています。(2021.6.28更新とありますが、たしか初稿は2020年の秋頃と記憶しています。)
29企業も? と思われるかもしれません。
しかし1ヶ月以内に配信しているのは2021年6月29日時点で
・北欧、暮らしの道具店
・講談社
・ECC
・SEIKO
・HADO
たったの5社だけ!
ほかは何らかの事情で取りやめたり、挫折したり、費用対効果が見合わないなどいろいろあったのかなと思います。
とはいえ、もったいない!!
音声・ポッドキャストはオウンドメディアと同じく即効性が高くなく、「DX企画書のネタ帳」のようにむしろじわじわファンを増やしていく形式のため、すぐすぐの効果を求めると間違いなく挫折します。
直々の効果を出したいのであれば、著名人をゲストに呼ぶ、またはパーソナリティーにするくらいの思い切りの良さがないと厳しいかと考えます。(初期投資も多くなりそうですが・・・)
逆転の発想をすると、国内では企業のポッドキャストはまだまだブルーオーシャンと言えます。何の目的で誰に何をどうしてもらいたいがゆえに配信するのかを徹底的に考えて、配信しながらPDCAを回していくことが重要です。
音声は一般のオウンドメディアより圧倒的にコスト安く運営できる「トークのオウンドメディア」ですから、運用次第では「DX企画書のネタ帳」以上に伸ばしていくことも十分に可能です。
音声配信は「ラジクリ!」
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